西国9番 興福寺 南円堂

平成20年10月25日

南円堂はJR奈良駅から歩いて東へ約1キロのところに猿沢池があり、その北側高台にあります。
興福寺は平城京遷都(710年)により、飛鳥から移されたと言われています。当時は厩坂寺といい、藤原氏の氏寺でした。
厩坂寺の場所は明確にされていませんが、現在の橿原市石川町丈六交差点北東の小高い丘ではないかと考えられています。
いずれにしても、興福寺のお堂の一部であり、南大門(現存せず)の西に位置しています。
南円堂は藤原冬嗣が父内磨呂追善のため813年に建立し、その地鎮には弘法大師空海が係わったと諸書に記載されています。
今回、2008年興福寺国宝特別公開にあたり、南円堂の内部に入ることができました。
堂の中心には鎌倉時代の仏師康慶が造った不空羂策観音菩薩の本尊があり、その回りを四天王像が取り囲んでいました。

南円堂を正面から(右側に納経所、左側階段を降ると猿沢池))

三重塔

興福寺東金堂(いつでも公開されている)

五重塔(今回特別公開されていました。芯柱の底が見られました。)

興福寺境内整備計画

奈良公園では秋色に染まった木が見られました。

後ろの山は若草山です。